2025年4月16日
DX時代に必須!リスキリングで助成金を活用し正社員化を実現する方法
はじめに:なぜ今、リスキリングと正社員化が求められているのか?

近年、デジタル技術の進展や人口減少による人材不足が、企業経営に大きな影響を及ぼしています。特に中小企業においては、「限られた人材でいかに生産性を高めるか」「社員のスキルをいかに高めて戦力化するか」が経営の最重要課題となっています。
こうした背景のもと、厚生労働省が提供する「キャリアアップ助成金(正社員化コース)」および「人材開発支援助成金(事業展開等リスキリング支援コース)」が注目を集めています。これらの制度をうまく活用すれば、非正規雇用者のスキルアップと正社員化を同時に実現でき、企業の成長に直結する人材投資が可能となります。
本記事では、助成金制度の最新情報と併せて、株式会社トウマトータルビジネス(以下、TTB)が実際にどのようにこれらの制度活用を支援しているかをご紹介し、中小企業の経営者の皆様に向けて実践的な活用方法をご案内します。
第1章:キャリアアップ助成金(正社員化コース)の基本

キャリアアップ助成金(正社員化コース)は、有期雇用労働者や派遣労働者を正社員として転換・直接雇用した事業主に対して支給される制度です。2025年4月より制度内容が一部変更され、受給額や対象者要件が見直されています。
1-1. 支給額の変更
これまで:1人あたり最大80万円(40万円×2期)
2025年4月以降:原則40万円(1期分)に減額
ただし、重点支援対象者に該当する場合は従前通り最大80万円(2期)を受給できます。
1-2. 重点支援対象者の定義
以下のいずれかに該当する労働者が重点支援対象者として認められます。
- 雇入れから3年以上が経過した有期雇用労働者
- 雇入れから3年未満で、以下の両方に該当する者
1.過去5年以内に正規雇用の経験が通算1年以下
2.過去1年以内に正規雇用されていない - 派遣労働者、母子家庭の母・父子家庭の父、人材開発支援助成金の特定訓練修了者
このように、重点支援対象者の認定を受けることで助成金受給額が2倍となるため、制度を正しく理解して適切に活用することが重要です。
第2章:人材開発支援助成金(リスキリング支援コース)とは?
2-1. 対象研修と助成内容
【対象分野】
- AI・データ分析(ChatGPTなど)
- デジタルマーケティング(SEO、SNS運用など)
- プログラミング(Python、JavaScript等)
- クラウド(AWS、Azureなど)
- DX推進に関連する実務
【助成内容】
- 助成率:研修費用の75%(中小企業)
- 助成対象経費:研修費、教材費、eラーニング費など
- 上限:1年度あたり1人3回まで
詳しくはこちらの記事も参照ください!
2-2. 正社員化助成との連携
上記の特定研修を修了した非正規雇用者を正社員に登用した場合、その労働者はキャリアアップ助成金の重点支援対象者として認定され、結果的に助成額が倍増します。
つまり、研修→スキルアップ→正社員化という人材育成の流れを、助成金制度を活用して無理なく実現できるのです。
第3章:TTBが支援する「人材育成×助成金活用」

TTBでは、経営者の悩みを本質から解決するため、助成金の単なる申請代行ではなく、「経営戦略としての人材投資」を支えるコンサルティングを重視しています。
3-1. ワンストップ支援体制
- キャリアアップ計画書の作成支援
- 就業規則、雇用契約書等の整備支援
- 申請書類の作成・提出代行
- リスキリングに適した研修会社やコンテンツの紹介
- LMS(学習管理システム)構築支援
- 研修後の実践支援や効果測定
3-2. DX人材育成に特化した研修サービス
TTB紹介会社が提供するAI研修パッケージでは、生成AIの基本理解から業務活用までを網羅し、ChatGPTやプロンプトエンジニアリングなど実践的なスキルの習得が可能です。受講後は即現場で活かせる内容に設計されています。
3-3. 中小企業だからこそ、攻めの人材戦略を
人材流出に悩む企業こそ、「リスキリング+正社員化+助成金」という三位一体の戦略を打ち出すことで、社員の定着率向上と企業競争力強化を同時に実現できます。
TTBは経営者の右腕として、制度の有効活用と実行支援に責任を持って伴走いたします。
第4章:導入までのステップと注意点
実際に助成金制度を導入するには、いくつかの重要な手順を段階的に踏む必要があります。中小企業にとって申請の煩雑さや準備の手間はハードルになりがちですが、順を追って進めることで、確実に支援を受ける体制が整います。以下に、助成金導入の流れと実務上の注意点を解説します。
4-1. ステップ
まずは、自社の雇用状況や従業員の研修ニーズに合致した助成金が存在するかを確認することから始まります。その上で、正社員化やリスキリングを計画的に行うためのキャリアアップ計画や研修カリキュラムを策定し、制度要件に合った書類を作成・申請します。申請が完了したら、所定のスケジュールに従って研修を実施し、正社員への転換・報告を経て助成金が支給される流れです。
助成金対象かを確認
↓
キャリアアップ計画・リスキリング研修計画を策定
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リスキリング研修の実施
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リスキリング研修の書類準備と申請 → 人材開発支援助成金の受給
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正社員転換
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正社員化コースの書類準備と申請 → キャリアアップ助成金の受給
4-2. 注意点
制度を活用する際には、いくつかの重要なポイントを事前に押さえておく必要があります。まず、申請のタイミングには細心の注意を払うべきです。特に研修実施の1ヶ月前までに申請が完了している必要があり、スケジュール管理が極めて重要です。
- 申請タイミングが重要(研修1ヶ月前までの申請が必要)
- 就業規則や制度整備が前提となる
- 定められた条件や雇用形態の遵守が必須
制度利用には社内規程や雇用契約の整備といった「制度面の基盤づくり」が不可欠であり、助成対象となる雇用形態や勤務時間等の条件を正しく満たしているかを常に確認する必要があります。書類の不備や認識のズレによって、助成金が不支給となるリスクもあるため、制度理解と準備の徹底が求められます。
まとめ:助成金活用で未来の人材を育てる

リスキリングと正社員化をセットで考えることで、企業は単なる雇用の安定化ではなく、未来を見据えた「人材の資産化」を実現できます。制度改正が続く中、正しい情報と実行力がなければ、せっかくの支援制度も活かせません。
私たちTTBは「経営の右腕」として、単なる制度説明にとどまらず、お客様のビジョンに沿った最適な活用プランをご提案し、現場の実行まで責任を持って支援します。
人を育て、企業を育て、未来を切り拓く。その一歩を、ぜひ私たちと共に。