2025年1月6日

中学2年生で描いた未来図:トウマトータルビジネス創業の原点

はじめに

こんにちは、トウマトータルビジネスの當眞です。

本記事では、私がどのようにしてこの会社を創業し、どんな想いで経営しているのか、私の人生を振り返りながらお話します。

 

株式会社トウマトータルビジネス

代表取締役・税理士 當眞 嗣成

原点:父の存在と芽生えた夢

私が「士業の総合商社」というビジョンを初めて描いたのは、中学2年生の頃でした。きっかけは、父が会計事務所のトップとして働く姿を間近で見たことです。父の仕事ぶりや顧客との関係性を見て、「人と深く関わり、信頼を築き上げる仕事」に強い魅力を感じました。

当時、父を超えたいという気持ちはあったものの、父の圧倒的な存在感に触れる中で、「同じ土俵では勝てない」と早い段階で悟りました。それならば、「税務という枠を超えた新たな形で勝負しよう」と決意し、多様な士業を一つにまとめた「総合商社」を作る構想が生まれたのです。

学生時代の挑戦:多様性を学ぶ環境作り

学生時代の私は、周囲と積極的に関わるのが得意でした。学校では「やんちゃ」なグループとも、真面目な生徒たちとも、誰とでも分け隔てなく交流するタイプでした。この頃から、「多様性の中で生きる力」を培っていたのかもしれません。

高校卒業後、2001年に大阪経済大学に進学しました。大学では経済学を学びながら、税理士専門学校にも同時に通い、さらに大学院の授業にも聴講参加し、「トリプルスクール」の生活を送りました。この学びの姿勢は、自分の未来を見据え、士業の知識を深めるための準備期間でもありました。

父の背中を超えるための決断

2005年に大学卒業後、大阪経済大学大学院の経済学研究科博士前期課程に進学。同時に、父の事業経営協同組合に入社し、現場での経験を積み始めました。しかし、ここで一つの壁に直面します。家族経営の特性上、私の提案がそのまま通る環境に違和感を覚えたのです。「もっと厳しい環境で自分を鍛えたい」という想いから、みずほ銀行への転職を決意しました。

みずほ銀行では、他業種からの転職者を対象とした特殊採用枠で入行。短期間で銀行業務の知識を叩き込まれる濃密な時間を過ごし、財務や経営の目線を学びました。ここで得た知識は、のちにトウマトータルビジネスを立ち上げる上で大きな武器となります。

創業のきっかけ:顧客からの信頼を起点に

銀行勤務中、たまたま飲食店で知り合った社長から「税理士を変えたい」と相談を受けたのが、トウマトータルビジネス創業のきっかけです。その時コンサルティングを依頼されたことで、独立への道が明確になりました。

銀行員として安定した収入があったものの、「自分の力で何かを築き上げたい」という強い想いに突き動かされ、2009年に独立。トウマトータルビジネスを立ち上げました。

士業の総合商社としての挑戦

創業当初のトウマトータルビジネスは、私一人で始めた小さな会社でしたが、士業という分野において「多様性」を持たせることが私の目標でした。司法書士、社会保険労務士、行政書士など、各分野の専門家を徐々に巻き込み、グループ化を進めました。

士業の総合商社を作るという構想の中では、専門家間の連携が不可欠です。それぞれのプロフェッショナルが連携することで、お客様にワンストップで最適なソリューションを提供できる体制を築き上げました。

創業10年目の転機と成長

創業から数年が経過し、会社が安定してきたころ、一つの大きな壁に直面しました。売上の40%を占めていた顧客の倒産です。この危機を乗り越えるため、再びアクセルを踏み、事業の多角化を推し進めました。

その後、保険業務や相続コンサルティングの分野にも進出し、年々売上を倍増させる成長を遂げました。この急成長の背景には、社員やパートナーとの信頼関係、そして私自身の経営哲学がありました。

未来への展望:多様性と信頼を軸に

現在、トウマトータルビジネスは士業の総合商社として、様々な分野で活躍するプロフェッショナルが集まる組織となりました。あの頃の私が描いた「多様性と専門性を兼ね備えた会社」は、少しずつ現実のものとなっています。

今後は司法書士や弁護士を迎え入れ、さらにグループの専門性を高めていきたいと考えています。そして、士業という分野をサービス業として再定義し、お客様にとって最適なパートナーとなることを目指します。

おわりに

「中学2年生で描いた未来図」は、私にとっての原点であり、今も経営の中核を成す信念です。多様な士業をつなぎ、一人ひとりのお客様に寄り添うビジネスを提供すること。それが、私の描く未来の姿です。

トウマトータルビジネスの挑戦は、まだ始まったばかりです。今後もこの未来図を基に、さらなる成長を目指していきます。

トウマトータルビジネス代表

當眞 嗣成